- 冬の作業は「剪定」
- 2014仕事はじめ
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2014.01.10 Fridayあけましておめでとうございます(遅っ!
今年の仕事はじめは、1/4に畑の雪かきをしました。
今年は今のところ雪も少なく、畑はこんな感じ。
↑丸葉樹。昔からのリンゴの樹。ウチのは平均樹齢40年くらい。
↑わい化樹。樹が大きくなりにくいので列植えできて作業しやすい。
リンゴが成ると自重で倒れてしまうので、写真のように支柱が必要。
ウチのは一昨年の春に植えたばかりで、まだリンゴが採れない苗木です。
この「わい化樹」、雪に埋もれてしまうと、雪の重みで枝が折れてしまうので、
雪かきしたり炭をまいて雪解けを促したりと手間がかかります。
今年は試験的に、除雪機で列に沿って除雪してみることにしました。
↑積雪30cm〜40cmくらいの箇所を、除雪機で除雪した後。
しっかり除雪できたように見えますが、翌日には新雪に埋もれてました。
ある程度降ったら除雪しての繰り返しですが、手で雪かきするより楽かな。
- no title
- 収穫終了!そして・・・
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2013.11.23 Saturday昨日(11/22)、やっと収穫が終わりました!
今年も一時、雪の中での収穫になり、どうなることかと思いましたが、なんとか無事に終わりました。
といっても、冬の間の雪害対策や、ネズミ被害対策で、もう数日畑での作業が続きます。
そして…お待たせしました!ようやく、皆様にリンゴをお届けできます。
ただ、今年から料金を改定させて頂きたいと思います。
というのも、20年の間、値上げせずに頑張ってきましたが、その間に物価はどんどん上昇。
何度も資材費が上がっていたのですが、価格を変えずに頑張ってきました。
ですが、今回消費税が上がることで、更なる資材費の値上げの他、運送会社からも配送料値上げの通知が届き…
さすがに値上げせざるを得ない状況になってしまいました。
新しい価格はまだ調整中です。ご案内状が出来次第、サイトでもお知らせさせて頂きます。
皆様には申し訳ありませんが、これからもお付き合いのほど、宜しくお願い致します。
- いよいよ収穫!
- 台風一過
- 寒い日が続きますが・・・
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2013.02.19 Tuesday
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
大寒をとうに過ぎたというのに、青森は毎日のように雪が舞っています。
農作業はリンゴの樹の『剪定』の真っ最中ですが、雪かたづけも日課のようなもの。
月に一度くらいは、屋根の雪おろしもします。
屋根の上に、1.5m弱ほど雪が積ったので、スコップを持って屋根に上りました。
天気の良い日は雪が溶けて落雪が起きやすくなっているので、あえて寒い日に行います。
作業中、足元に雪を少し残しておかないと、足を滑らせて転落する危険性もあります。
足元に雪を残しつつ、屋根の上部から順に、スコップで雪を下に落としていきます。
下の写真は、三角屋根の半面を片づけたところ。
水が結晶化したのが雪なので、はっきり言って雪は重いです。
雪おろしをしないと、雪の重みで建物が歪んだり、潰れたりします。
若者が少ない田舎では、高齢者が雪おろしせざるを得ないのですが、
落ちた雪に埋まって窒息死する高齢者(たまに若者も)が、必ず年に何人かいます。
地球温暖化になると、日本では逆に降雪量が増えるらしいので、先が思いやられます・・・
- 青森のリンゴは美味しいか?〜part2
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2012.12.24 Monday昨日は更新できず、ブログの内容を引っ張ったままにしてスミマセンでした。
さて、なぜ青森のリンゴは品質のばらつきが顕著なのか。
一つは生産地域の違いです。
長野の気象は、基本的にはリンゴの生産に合いませんが、山すそなど比較的気温の低い場所ではリンゴ生産は可能です。
つまり、リンゴが作られる環境がほぼ同じなので、比較的同品質になりやすいわけです。
では青森はどうか?
主にリンゴが生産されているのは、県中央から西側と南側の地域ですが、ほぼ県全域で生産は可能です。
そのため、平地、山間部、多少温暖な地域、多少寒冷な地域というように生産環境が異なるので、集荷された果実の品質にばらつきが生じやすいのです。
しかし、低品質なリンゴが流通する最も大きな原因は、市場のニーズです。
以前にも触れたことがありますが、市場が求めるのは『形がよく、色づきがよく、大きなリンゴ』であり、美味しいかどうかはあまり重要視されません。
そして、市場の価格は時期で変動します。
青森より暖かい長野は、必然的に早く花が咲くので、その分収穫も早いです。
初物には高値がつきやすいので、長野のリンゴは早く出荷されるぶん、高値で取引されます。
特に早生種や中生種のリンゴほど、出荷が遅くなると値崩れします。
そこで、なんとか高く売るために作業を前倒しし、着色作業を済ませて、熟す前に収穫しようという考えの農家が出てきます。
適切な時期に、適切な作業をするようにという呼びかけは行われていますが、罰則などはなく、見た目さえよければ市場も買い取るので、『見た目だけ良いリンゴ』が増えるわけです。
中生種の代表ともいうべき『つがる』というリンゴ、この『見た目だけ良いリンゴ』のせいで、『つがる』という品種のリンゴは美味しくないという誤解を生み始めています。
また、『葉取らず』もそうです。
当園の『葉取らずふじ』を食べた皆さんからは、大変美味しいという声を頂きました。
しかし、葉取らずの説明だけに注力して、熟す前に収穫して販売している例を多々目にしました。
これではせっかくの『葉取らず』も、美味しくないものとして認識され、廃れてしまうかもしれません。
美味しくないリンゴが生産される上、卸業者も『見た目も味も良いリンゴ』はデパートへ高値で売り、『見た目だけのリンゴ』はスーパーへと出荷するので、スーパーで美味しいリンゴを見つけるのは困難という状況に拍車をかけます。
なんだか悲観的な話になってきましたが、美味しいリンゴを作ろうと努力している農家も沢山います。
市場や消費者の価値観が、『美味しければ見た目なんて』と変わるように、私も努力したいと思います。
次回、この話はもうちょっと続きます。
- 青森のリンゴは美味しいか?
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2012.12.22 Saturdayブログの更新が滞ってすみません。そろそろ、研修でのネタもなくなってきました。
今日の内容について、書くべきか迷ったんですが、皆さんに正しい情報を知ってほしいと思い、書くことにしました。
福岡の市場を視察した時のこと。
「市場関係者の中には、青森のリンゴよりも、長野のリンゴの方が美味しいと思っている人がいる」
という話を、福岡の市場の青果担当の方がしてくれました。
話をしてくれた担当の方は、健康管理のために毎日リンゴを食べているそうなのですが、その方曰く、
「長野のリンゴは青森のリンゴほど美味しくないが、青森のリンゴほど不味いものもない。 つまり、青森のリンゴは良いものと悪いものの差が大きすぎる。」とのこと。
よほど食べ比べでもしない限り、普通の方は何回か食べて、美味しいか不味いか判断しますよね。
宮城県出身の妻が、我が家のリンゴを食べた時、「美味しいリンゴを初めて食べた」と言っていました。
私は一人暮らしをしている時も、スーパーなどでリンゴを購入したことがなかったのですが、妻曰く、
「スーパーで売っているリンゴは、いつもパサパサしてたから、リンゴってそういうものだと思っていた。」
とのこと。
なぜ、こういったことが起こるのか。それは・・・
長くなるので、明日続きを書きます。